腎臓は主に血液から尿を作る臓器。尿というのは、とりあえず適当な量を作っていればいい、というわけではなく体調や摂取物の状況に応じてこまめにその成分や量を変えていかねばならないらしい。

大雑把には、血液→尿(原尿)と濾過して、さらにそのほとんど(99%)を元どおり血液に戻している。一見きわめて効率が悪いように思えるが、ここで「尿はこまめな微調整が必要」という設定が生きてくる。たとえばアルコールなどを飲んで尿をたくさん作らなきゃいけない、というとき、尿を2倍にしなくてはならない、と仮定する。このとき、再吸収率をほんの少し落とすだけ、つまり99%→98%とすれば、ごく僅かな効率の変化で簡単に2倍の尿を作ることが出来る。
腎臓とその機構に進化した生物の臓器ってすごいや、というような話をサイエンス・サイトーク(http://www.tbs.co.jp/radio/xitalk/) のpodcast で聞きました。

一見無駄に見えるが必要なときにはごく少量のコストで対応可能な仕組み、って何かで使えないかなぁ。